厚田区・浜益区のこれからのこと
皆さん、こんばんは。
本日は、厚田「区」・浜益「区」が令和7年度末をもって
なくなってしまうというお話です。
※「区」という名称がなくなるという意味です
もう、18年目を迎えます。
当時合併するべきか否かを問う住民投票がそれぞれで行われたと伺っています。
それぞれに「地域協議会」と支所が置かれました。
そこで、市が策定するさまざまな厚田区・浜益区に関わる計画を審議したり、
それぞれが活用できるまちつぐり基金から独自の事業を行うなど、
両区の課題解決のために地域が主体となる協議体が設けられていました。
合併する最大のメリットとされていたのが、『合併特例債』という7割が普通交付税に戻ってくる
有利な起債(借金)を利用した事業を行えることで、
この18年で学校の耐震化や児童館の建設費など多くの事業に活用されてきました。
この合併特例債の活用は、当初10年とされていましたが、
このたび再延長とはならず令和7年度末をもって終了となる見込みであり、
それに伴い地域自治区制度も同時に終了となるという話です。
昨日は、厚田の地域協議会が行われ、地域自治区としては最後の15名の第10期地域協議会のメンバーが、加藤市長より「今後の厚田地域のあり方」
について諮問を受けました。
企画経済部厚田区・浜益区担当課長より、地域自治区制度が終わると
どんなことが変わるのか、どんなことを検討していくのか
地域のことを決める協議体はどうするか、
支所の役割はどのようなことを残すのか、など具体的に説明がなされました。
いつも傍聴していて思うのは、石狩市は今の厚田区、浜益区の状況を
どう評価しているのかなぁということです。
住民が多く居住する旧石狩地域には整っている子育てや高齢者の
公共サービスが、厚田区・浜益区では実施されていないことも多く
今後の公共サービス格差を全て地域住民組織が担うというのは
難しい話です。
石狩市として、厚田・浜益と合併後の評価、そして課題、取り組みを
どうすすめていくのかがなければ、地域住民も何をどこまで望めるのか
わからないのではないでしょうか。
9月の定例議会では、同僚議員の質問で初めて
説明されていることを知りました。
複数会場で沢山の不安や批判の声があがっていたと伺っています。
新たな診療方針の趣旨は以下です。
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「医師の働き方改革」が令和6年(2024)年4月から働き方改革関連法の適用となることをきっかけに、市では診療所の新しい診療方針として、診療所医師の長時間にわたる勤務及び待機時間の解消のため、6床ある病床を令和6年3月末で廃止するとともに、人材(看護師)の活用により在宅医療を強化し、在宅での処置や療養が可能となる訪問看護を実施します。これにより、住み慣れた地域や住まいで尊厳ある自立した生活ができるよう、浜益区における持続可能な地域医療の提供を目指します。
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これまで浜益で行われてきた救急の夜間診療・病床での入院対応が
なされなくなることは他の地域の病院まで1時間以上かかる浜益区民にとって
安心して暮らすことが難しくなる大きな方針転換です。
この件につきましては、現在パブリックコメントを実施しています。
ご意見提出をご検討ください。
厚田区、浜益区の区民の皆様が、安心して暮らせる地域をどのように持続させていくか。
大前提として地域住民との合意形成のために石狩市にはしっかりと向きあってもらい、納得のいく形で次の段階に進められるよう議論を促していきたいと考えています。
皆様も、どうぞ厚田区、浜益区のこれからについてご意見をお聞かせください。