知ってほしい!!厚田区・西当別に50基の風力発電計画 パート1
全部で5計画、50基の風力発電計画が進んでいることをご存知でしたでしょうか。
石狩湾新港地区に風車が立ち並ぶ様子は、多くの方が見たことがあると思いますが
既設のもので22基ですので、それを大きく上回る大型風力発電が
静かな農村地区の『厚田地区』に立ち並ぶことに、このままではなってしまいます。
本日は、このエリアがどのようなところなのかを
写真を撮ってきましたので、番号をマップで見ながら写真をご覧になっていただき
このような雰囲気の場所に風車が立ち並ぶこと、地域にどのような影響があるか
一人でも多くの方にイメージしていただければと思いました。
どうぞ、お付き合いください。
まず❶は、高岡からの道道527号線を登っていくと、当別へ向かう道があります
これを登っていくと、防災ダムとして使用される高富貯水池があります。
さらに登っていくと、左手に現れるのは「シェイクスピアカントリークラブ」
があり、その駐車場から見る西側の山が「西当別風力発電事業」の事業計画エリア
となります。
こちらは、先日の事業者説明会で当別町民が事業者に対し、スタート段階からの住民に対するしっかりとした説明を求め、それに事業者も応じた計画になっています。
道路挟んでゴルフ場側に、9基。反対側に、3基。
計12基が山の尾根上に立ち並ぶ計画です。
道路を下ると左手に、計画地の裏側に当たる一番近い集落があります。
数軒の農家が営農していて、風車設置場所から約500mくらいの距離です。
海側から吹く冬の西風で発生する風車の低周波騒音が
風車の背後の集落にどのような影響を与えるか、とても懸念します。
計画エリアの中心を流れる材木川です。
風車設置工事の土砂流出はどのような影響があるでしょうか。
スェーデンヒルズから、西当別風力発電は1キロ~2キロくらいの距離感でしょうか。
景観はどのような影響かわかりませんが、低周波音が届くには十分な近さです。
このエリアにお住いの方の暮らしに対する強い思いが、説明会でも伝わってきました。
高岡に戻るときに、「西当別変電所」があります。
厚田エリアで計画されている風力発電計画は、系統容量の関係上
発電場所から、数キロの自営線を引いて、西当別変電所まで連携させるとのこと。
すでに、民間用地に電柱を建てたいなど、業者からの動きがあると聞いています。
高岡に戻り先に進むと、昨年静かななにもない環境でリラックスできることを
コンセプトに建てられた古民家の宿Solliの看板が見えてきます。それを右折し、
林道五の沢線を進むと左手奥に「八の沢風力発電計画エリア」が見えてきます。
写っている山林のさらに奥の山林になります。
この八の沢の計画は、5つの計画の中で一番進んでおり、事業者は神戸市の「シン・エナジー株式会社」。現在最終段階である評価書を出す準備を行っているとのこと。
八の沢風力発電では、以下の厳しい経産省勧告が出されています。
・事業計画エリア内に希少猛禽類チュウヒの営巣地や、野鳥の渡りのルートがある。重大な影響回避のための設置場所の見直しや保全措置をとること。
・工事中の水環境汚染防止のための沈砂池などの配置検討すること。
・森林伐採面積、改変面積、土工量を可能な限り少なくすること。 他
4年6ヵ月の沈黙期間・・。
そして、事業継承する予定の新たな事業者がまた計画を進めようとしています。
自然豊かで希少生物の生息地であること、水源涵養機能を持つ森林の大幅な
改変をすること。また、住民に対し、しっかりと事業者が説明できていないこと。
このような計画には、到底賛成できません。
527号線側に戻り、計画エリアを見上げると
土地が大きく改変されており
「なんでこんなに皆伐されてるのかな・・風力発電はまだ着工してないはず」と
市に問い合わせると、風力発電事業者が所有するこの土地はもともと森林ではなく
昨年の秋に地ならしし、カラマツの植林をして、
4.6haが森林計画地として追加となったとのこと。
事業者からの再造林も、石狩市の森林組合が委託を受けているのです。
この林道が拡幅されて、風車が運び込まれることになるのでしょうか・・。
八の沢風力発電は、他の計画と段違いに希少生物、野鳥の生息が確認されています。