くましろちかこ 議員活動日記

石狩市議としての議員活動の記録や、日々の日記です。

私のお訴え。

最終日の朝です。

石狩は広く、全ての人の耳に私の思いをお伝えするのは難しいので、私の演説の一つを書き起こします。

ぜひ、ご一読いただければとおもいます。

 

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私は、このたび石狩市議会議員選挙に立候補しました、くましろちかこと申します。これまで1期四年、石狩市議として務めてまいりましたが、まだまだやるべきことがあると思い至り、このたび二期目に挑戦することにいたしました。

 


私今回の選挙で、自分がこの四年一番こだわってきた思い、石狩を「暮らしに寄り添う福祉のまちに」したいという言葉を旗にかかげております。

皆さま、今の暮らしどうでしょうか。

わたしの知る平成生まれの若者世代は、奨学金を負い、バイトに明け暮れています。私たち昭和生まれには当たり前だった結婚や、子どもを産み育て、家を建てること、今を生きる若者には遠い夢だそうです。

日中の仕事だけではとても暮らせず、夜の仕事にも就く女の子を何人も知っています。

働く人の非正規化は進み、パートタイム労働者は低賃金で、将来の展望が抱けません。

そして、この石狩を支えてきた自営業で働いてきたご高齢の皆様は、月々の国保料や市税を支払うと、自分の体調が悪くなっても、病院にかかることすらできないと言います。基礎年金のみで暮らしている方も、生活保護基準以下で、暮らしを楽しむ余裕がありません。

 


石狩のまちに目をやると、かつて子育て世帯がたくさんいた町内には、歩行者専用通路や小さな公園が残っています。

しかし、その街並みに今や子どもの姿はなく、ところどころに空き家が点在し、定年を迎えた高齢のご夫婦や単身世帯が多くなっています。

国は在宅介護を推奨しますが、その古い住宅の玄関先の石段の多くは崩れかけており、車椅子には対応はしていません。

あと10年のうちに、石狩の人々の暮らしが大きく様変わりするのは明らかです。

 


私、くましろちかこ、これまで福祉を手厚くと言えば、福祉には金がかかる、だからこそ、経済・産業が大事と言われてきました。

今回の選挙で、5期20年を勤めてきた田岡市長が退任され、市議も代わります。今こそが、石狩にとって、経済重視から福祉へ転換する時です。

 


この街をつくり、支えてきたご高齢の皆さまが、80、90歳まで住み続けられるまち石狩をつくりたい。

私自身がそのような街で、年を取っても暮らしていきたいのです。

 

 

 

私は、このたび石狩市議会議員選挙に立候補しました、くましろちかこと申します。これまで1期四年議員を務め、このたび二期目に挑戦いたしております。

 


昨今、安倍政権は、幼児教育・保育を無償にする、大学の学費も無償にすると、とても耳障りのいいことを言っています。

ただし、これらは所得制限で対象者が限られており、またその財源は、私たちの消費税の増税分をあてにしたものなのです。

また、日本では、子どもの7人に1人が、ひとり親家庭では2人に1人が、国の平均所得の半分、年収122万円以下、相対的な貧困の状況にあると言われています。

GDPが世界第三位の国で、平成の時代にこれだけの所得格差を生み、子どもたちの将来の可能性をせばめたわけです。

しかし、国は新聞広告で「子どもの貧困、あなたにできる支援があります」と、国民が行動するように呼びかけています。貧困は、社会構造的に政治的に生み出されるものであるものなのに、国はまるで貧しいのは努力の足りない自己責任とで言いたいようです。

私たちは、人々の暮らしを大きく苦しめながら、小さなアメをばらまいて、小手先だけでだまそうとする安倍政権の無策さ、不誠実さをしっかり知り、見極めていかなければなりません。

令和の時代になろうとも、貧困格差、社会的孤立の深刻さは何一つ改善されないままです。

 


私、これまで社会福祉士として、たくさんの困難を抱え生きる人たちの人生を見せていただいてまいりました。

家族に恵まれず、孤立し、仕事が続かない方。

障害を抱え、困窮している方。

ひとり親でうつ病を患いながら、子どもを育てる方。

一日一日を生き抜くことに精いっぱいで、政治に関心を寄せることはおろか、いつかこんなことがしたい、こんなものがほしいなど、暮らしに夢を持つこともできないのです。

どのような環境で生まれ育つかは、選べるものではないのに、困難な環境すら自己責任と切り捨てる昨今の風潮、許せません。

 


私は彼らの傍にあって、政治に声を上げられない人にこそ、政治が届くように、その思いを私が代わりに言っていくと決心し、議員になりました。

もっと、社会的に大事にされていいはずだと、人生の主役として報われていいはずだと、思うのです。

 


人は誰しも老い、病気をし、障害を背負い、困窮する可能性があり、それを当たり前に支えあうのが「福祉」だからこそ、しっかりとしたものにしなければならないと私は思います。それをつくるのが、行政と議会の場です。福祉を知らない議員に福祉はつくれません。

 


皆さんが懸命に働いた給料からたくさん納めているはずの税金が、私たちの暮らしや福祉にしっかり使われているか厳しく追及し、私たちに見えるようにさせる議員を押し出していただけないでしょうか。

 


政治は決して万能ではありません。

しかし、間違いなく私たちの暮らしと、政治は一続きなのです。

諦めずに声を上げることで少しづつ前にも進みますし、放っておくと、知らぬうちに後退もします。

 


この四年間、議場で質問に立つとき、いつも私は、これまで出会った方を背負っている気持ちで、絶対に諦めないという覚悟で望んできました。

皆さまの大切な1票は、本気の議員、働く議員にぜひ与えていただきたい。

そして、投票した先の4年間どんな仕事をしているかどうかしっかり監視し、注目し、応援してほしいと思います。

 


このたびの選挙、大きな組織に属さない、みなさんの思い一つ一つが頼りの選挙を行なっております。

しかし、無所属での闘い大変厳しい状況にあります。

どうぞ、石狩市議会の場に、私、くましろちかこを再び送ってくださるよう、皆さんの温かい一票をお寄せいただけますようお願い申し上げます。

 

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